年末の薬局はdeductibleの〆前で、忙しいーーー(1)

カナダの薬局は年末がすごく忙しいのです。本当に忙しい!のです!!!

国の保険、民間の保険の〆が年末ということもあり、年内に薬を買うと保険がカバーしてくれるけど、来年薬を買うと自分で払わないといけないということで

かけこみで薬を買いに来る方がおおいのです

なぜ来年になると薬代を払わなければならないか?というとカナダにはdeductibleという制度があるからです。

deductibleって?なに???

保険にはdeductible(控除額)という制度があり、一年にいくらか自分で払わないとだめなのです。1年に$100の人もいれば$200の人も、保険の契約によってまったくちがうのです。deductibleとは自己負担額みたいなものです。薬のdeductibleが$300といわれたら、自分で薬代の最初の$300を払わなければならない、つまり自己負担額が$300ということになるのです

deductible薬は高い!のです!! 

1)国の保険のdeductible

国の保険のdeductibleの額は収入に応じて決まってます。低所得のかたはdeductibleがゼロで、1月1日から薬代は国が全額負担してくれます。それ以外の方は2年前の確定申告の収入によって決まってきます。

deductibleが$100の場合、1月1日からの薬代の最初の$100は自分で払わないといけないという仕組みです。年末がその締めになります。日本の国の一律7割負担とはちがい、細かく収入によってdeductibleの額が定まっているので、所得の低い方にはすごくいい仕組みだと思います。

が!

普通に仕事しているとなかなかこのdeductibleに1年で到達できず、薬代全額自己負担なんてことは普通にあります。運良く、12月にdeductibleに到達なんてことになるとその恩恵を最大限に使おうと薬局にありとあらゆる薬をとりにくる!なんてことになります。1月になるとゼロにリセットされてしまう為。

私はいまだ、1円たりとも国にお薬代をはらってもらったことがありません。税金はがっぽりとられ、恩恵にあずかれない。なんとも悲しいーー

 

国の保険の恩恵にあずかれない人の為に民間の保険があるのです。

2)民間の保険のdeductible

大手の会社にフルタイムで勤務すると福利厚生の一環として、民間の保険会社の保険代を会社が払ってくれます。国が薬代を負担してくれない間、国に変わって保険会社が薬代を負担するというシステムです。

メジャーな民間保険は、

manulife1assure1pacific1 blue cross

などがあります。ただ会社が契約してる為、自分で保険会社を選ぶことはできません。

民間の保険会社の場合、会社が契約しているプランによってdeductibleは変わってきます。ただ大体が$50〜$200くらいのdeductibleです。そしてこれもまた1月1日になるとdeductibleがリセットされてしまいます。

なのでかしこい患者さんたちは、年末に、来年の薬を多少ストックしようと薬局にやってきて、この薬、いま買えますか?と聞いて買える場合は買っておこう作戦にでるわけなのです。(ストック防止の為に買える量がきまっているので、買えない場合もあるのです。保険会社もかしこいですよね〜)

こんな事情もありカナダの薬局の年間は地獄なのです。

薬のストックをしたい患者さん➕風邪が大流行り、、、

どれだけ忙しいか?仕事がおわったあと魂が数時間ぬけてしまうくらい忙しいです!笑

 

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