カナダと日本の薬剤師の仕事の大きな3つの違い!

カナダで薬剤師として働いていて、一番違いを感じるのは薬剤師の専門性を必要とする仕事の量が多いことです。ということは、ストレスも大きかったりします。笑

 

日本だと、調剤も薬剤師がするため、薬剤師としての仕事は半分くらいだとおもうのですが、ここカナダでは雑務(調剤、薬の受注、受け取り、在庫確認)などはすべてアシスタントがしてくれます。

日本で働いていたときは薬局のお掃除なんてのもしてましたが、ここカナダでは掃除は掃除の業者がはいっているので、ゴミを集めることもありません。オーナー的には、高いお金を払っている薬剤師には、専門性のある仕事だけをしてほしい、という本音が有るみたいですね〜。あと、仕事開始の20分前に着くように。なんてことはなく、仕事がはじまる時間にさえ仕事場にいたらそれでいい!という感じです。

なので、私の場合、薬局があく時間が8時の時は、7時55分くらいに仕事場到着だったりします。でシステムをぱぱっとたちあげるという感じですね〜。

ただ仕事中は目の回る忙しさです。とほほ

1)カナダの薬剤師の仕事

カナダの薬剤師の仕事は、年々増えています。ここ2〜3年くらいで増えたものが

1)処方権(Adaptation)

2)予防接種(injection service)

3)服薬指導(medication review)

です。針とかを使う医療行為が嫌で薬剤師という仕事を選んだのに

なぜ?予防接種を私がしないといけないの?!と思いましたよ。涙

詳しく内容を説明すると

1)処方権(Adaptation)

6ケ月以上服用している薬で、自分の薬局で処方箋を受けっとた患者さんの場合(カナダにはrefill という仕組みがあり何度も薬をもらえるうえ、処方箋を渡した薬局以外でも薬をもらえるというシステムがあります。)、薬剤師の名前でお薬をだすことができるという仕組みです。精神病関連の薬や、麻薬系は対象外などといろいろしばりはありますが・・・

簡単にいうと、何年も血圧を飲んでいる患者さんが、薬がなくなってしまいました。

と薬局に来た場合、薬剤師の判断で薬を数ヶ月分だすことができる仕組みです。患者さんは病院にいかないで、お薬をもらえるので大変便利なシステムです!

2)予防接種(injection service)

読んで字のごとく、薬剤師が予防接種をします。今カナダで薬剤師がうてる予防接種は限られていますが、冬場だとインフルエンザの予防接種で大忙しです。1年を通してよくみるのは、子宮頸がんワクチン、肝炎のワクチン、帯状疱疹ワクチンです。

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3)服薬指導(medication review)

これは日本でもあると思うのですが、大きな違いは過去6ケ月に5種類以上の薬を服用したことのある患者さんに、服薬指導はできます。なのでクリームだけとか抗生剤だけとかいう患者さんにはすることができません。

2)カナダと日本の薬剤師の業務内容の違い

業務 日本   カナダ  
調剤 ⭕️   △(アシスタントがいない時のみ)  
処方箋監査 ⭕️   ⭕️  
投薬指導 ⭕️   ⭕️  
服薬指導 ⭕️   ⭕️  
予防接種 ✖️   ⭕️  
処方権 ✖️   ⭕️  
 薬の受注と発注  ⭕️   △ (アシスタント不在の時)  
市販薬カウンセリング  ⭕️  

 ⭕️

 
医療費請求(国、保険っ会社) ✖️  

⭕️(アシスタントも)

 

こうやってみると仕事上の大きな違いはたったの3つしかありません。なのになぜカナダの薬剤師は目がまわるほど忙しいのでしょうね〜。理由のひとつに薬局あたりに配置されている薬剤師の数が少ないからだとは思うのですが、それでもなぜ?!っという気持ちがぬぐえないです。

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