日本と違うカナダの小児科の抗生剤のだしかた。

前回説明したように、カナダには粉のお薬をだす習慣がありません。

 写真 こすもすのしごとより

なのでお薬を分包することもありません!

じゃあどうやって、子供にお薬飲ませるの?とおもわれるはず・・・

ということで!!

実際カナダでは小児科の抗生剤をどのような感じでだしているか説明したいと思います。

小児科の粉薬のだしかた in Canada!

たとえば、このお薬はCephalexin という抗生剤です。このボトルのなかにはすでに抗生剤の粉が入っているので、薬局でお薬を出すときは、このボトルに水をいれて水剤として出すことになります。

どうやって水剤にするかというと・・・・

基本的にはすごく簡単で。(←簡単なのにわたし、間違いましたが。笑)

ボトルの説明に従って、水をいれればいいだけです。ふふ

ボトルの説明は以下のような感じで書かれています。⏬

At the time of dispensing, add two portions of 45ml water to a total of 90ml of water to the dry mixture in the bottle to make 150ml of the suspension.

薬を出すときに 45mlの水を2回に分けていれてください。全部で90mlの水を入れて、全量150mlの水剤を作ってください。

まさにそのまま。簡単ですよね〜

 精製水とメスシリンダー

水についてですが、

薬局では、水道水ではなくDistilled water(精製水)を使って水剤を作っています。

では、私が間違った希釈についても・・・

ボトルの説明は ⏬

At the time of dispensing tap bottle to loosen powder, add 60ml water in two portion ,shaking well after each addition ,to make 100ml of the suspension.

薬を出すときに、ボトルを振って粉をとけやすくしてから、水60MLを2回にわけていれて、全量100mlにしてください。

と書かれていたのですが、

インターン中は、それはそれは緊張していて、

なぜか 60mlの水を2回いれたんですよねー。全量100mlの水剤作るのに。

なーーーぜ?

っと、思いますよね。ただ常にいっぱいいっぱいだった私にはそんな当たり前のことに

気がつくわけもなく・・・笑

ボトルから 水があふれだす。という始末。

薬局で、ぎゃああーーーー

っと叫んでしまうという不始末をしでかしました。

っということで、

それ以降は水剤を作るたびに、びくびくして、説明を何度も読み返してしまいます。

水で希釈する前に、粉の入ったボトルを振っておくことはとっても重要だった!

ボトルにもしっかり書かれているのですが、

ボトルを振って粉を水に溶けやすい状態にしておく・・

At the time of dispensing tap bottle to loosen powderadd 60ml water in two portion ,shaking well after each addition ,to make 100ml of the suspension.

これ 本当に

ちょっとしたひと手間なのですが、すごーーく大切です。

長い間粉末がボトルにはいっていると、どうしてもこながボトルにひっついてしまっています。なので水をいれて水剤を作る前に、ボトルを振って、粉がボトルにひっついていないかを確認してから水をいれることがすごく大切なのです!

というのも、それをしないで水をいれた場合

ボトルの底にだまのように粉がひっつき、ボトルを振っても振っても粉がとけないという

最悪〜!

の事態に陥ってしまうのです。これ本当に悲惨な状態です。

患者さんは待っているのに、振っても振っても溶けない・・・・焦る。とけない。焦る。の最悪の悪循環!

こうなると、きちんと薬を溶かすことは絶望的なので

患者さんに

お箸、家にありますか?(←カナダではお箸をもってない家庭もあるかもしれないので)

薬を子供さんに出す前に、一度お箸でかき混ぜて薬をきちんと溶かしてからこの底の塊がなくなてから服用してください。

という説明をするはめに。これかなり恥ずかしいので・・・

ひと手間、惜しまないでください!(←経験者は語る。笑)

 

 

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