カナダで薬剤師として働いていて、よく聞かれるのが
カナダで免許書き換えってできるんですか?ということなのですが、
はい できます!!

ただ、結構な費用と時間がかかります。
1)カナダで薬剤師になる方法
カナダで薬剤師になる方法は大まかには2通り。
1)カナダの大学の薬学部を卒業
2)日本人だと日本の薬学部を卒業して薬剤師免許をカナダの薬剤師免許に書き換える
基本的には免許の書き換えが一番いいと思います。カナダでは薬学部の数が極めて少ないので、カナダ国籍のない外国人が薬学部に行くというのはかなり不可能に近いです 笑 あとカナダで薬学部に行っているというとかなり優秀っていうイメージです。なので高校時代の成績はすごくいいです。ということは、外国人にはかなり厳しい道!?ということです。
いろいろな薬学部の学生さんを見てきましたが、この学生さんいまいちだな・・・ってことはあまりなく、かなり優秀な感じの人が多いです。
ちなみに私は薬剤師免許を書き換えました。
で、本題のどれくらいの費用がかかるか、ということですが
1)免許の書き換えに必要なプロセス
まず、免許の書き換えにどれくらいの試験や書類審査をうけないとだめか。ということについて
カナダでは薬剤師になるためには国と州、両方の審査をうけてすべて合格しないと薬剤師としては働けません。
国の管轄プロセス

1)Document Evaluation $550
これは書類審査です。書類を提出するだけで$550かかります。その上に卒業証書、戸籍謄本や厚生省からの書類などなど、かなり雑費と手間がかかります。
2)Evaluation Examination $535
大学で学んだことに対する試験です。範囲が膨大で、かなり苦戦しました。
3)Qualifying Examination Part1 (MCQ) $415 Part 2(OSCE) $1575
MCQは選択問題なのと範囲が限らられているので勉強はしやすいです。
OSCEは口頭試験なので、かなり英語が母国語でないと難しいです。一番苦戦した試験です。
州の管轄のプロセス(BC州)

1)Register as an applicant with the college of pharmacists of BritishColumbia $358.75
BCの薬剤師会に登録
2)Jurisprudence Examination $190
法律の試験。これは一夜漬けでも大丈夫なくらい簡単です。落ちた?という話を聞いたことがありません。笑
3)English Language Fluency requirements $309
英語の試験。意外と大変でした。ぎりぎりまで試験をうけなかったので3回受けるはめになりました。
4)Internship Program(CP3 ) $10,250
インターン。インターン中に課題をこなさないとだめで、それが結構大変でした。ストレスで胃がきりきりしながら、なんとか完了!終わった時は、はあ〜やっと終わった!という一言。
私が試験を受けていた時は、学校に行ったりすることなくインターンだけをすることができたのですが($530)、今はシステムが変わったのでUBCのprogramに行くことが義務付けられています
このプログラムのことをCP3プログラムといいます。トータル12週間で、6週間は講義残りの6週間はインターンという仕組みになってます。
で、
気になるお値段ですが$10,250となっています。2016年現時点でこのプログラムなしでBC州で薬剤師になる方法はないようですね〜ということで、薬剤師になるにはかなりの投資をしないとだめですね。
それでも薬剤師になりたい!!という方は是非トライしてみてください。日本と違い薬剤師にいろいろな権限があるので、仕事になれたらやりがいがあると思います。
最近のコメント